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MITSUI & CO. RECRUIT三井物産 採用ポータルサイト

採用情報

インタビュー:新卒採用チームリーダー 嶋田 貴士

世界中の未来をつくる、
その主役は社員一人ひとり

嶋田 貴士

Takashi SHIMADA

人事総務第一部 採用企画室 兼 人事総務第二部 インクルージョン&カルチャー推進室 新卒採用チームリーダー

2014年4月入社後、食料本部にてトウモロコシの安定供給に向けたサプライチェーンの構築に従事。2018年より1年間、海外研修員としてアメリカのポートランドの現地穀物輸出会社への出向を経験。帰国後は再び食料本部で小麦の安定供給に向けたトレーディング・事業開発に携わる。2023年1月より人事総務部門に異動。組織開発チームを経て、現在は新卒採用チームリーダーとして新たな仲間さがしに取り組んでいる。

一人ひとりが自らの志を成し遂げる、独自の企業文化

早速ですが、まずは、三井物産で働く魅力について聞かせてください。

「立場に関わらず、一人ひとりが主役である」というカルチャーが、三井物産の大きな魅力だと感じています。社名を英語で表記すると「MITSUI&CO.,LTD」。これは「三井物産とその仲間たち」を表現しており、会社と社員が対等な関係で結ばれていることを意味しています。そうした企業文化があるからこそ、「挑戦と創造」の精神のもと、一人ひとりが三井物産というプラットフォームを使って自らの志を成し遂げていける。当社ならではの仕事の面白さにつながっているのだと思います。

独自のカルチャーを実感するのは、どんな時でしょうか?

私自身、入社初日から配属部署の上司に「嶋田は三井物産で何を成し遂げたいんだ?」と聞かれたことが今でも強く印象に残っています。また日々の会話の中では、何事にもオーナーシップを持って取り組もうという意味合いで「ドライバーズシートに座って仕事をしよう」という言葉もよく出てきますね。自ら主体的に考え、行動し、責任もって仕事を進めること、いわばハンドルを持って前に進めていくことが問われている証です。会社のMissionに「世界中の未来をつくる」とありますが、未来をつくるのは会社ではなく、社員一人ひとりの想いや志である、ということを強く実感しています。

三井物産ならではのやりがいを感じる場面もたくさんありそうですね。

世界中に拠点があり、それを成し遂げるための幅広い事業領域があるというのは、大きなやりがいがありますね。私は人事総務部門に異動するまで、入社以来10年間食料本部でアジア地域におけるトウモロコシ・小麦の安定供給を目指す仕事に取り組んでいました。トレーディングを続けていく中でより安定的なサプライチェーンを新たに構築できる機会を模索し、その中で生まれたビジネスチャンスを事業開発としてチャレンジしていく経験は非常に思い出深いです。よく、商社ビジネスとしてトレーディングと事業投資、事業経営を分けて考える人もいるのですが、こと三井物産においては全てが密接につながっている。あくまで「世界中の未来をつくる」ことがミッションであり、これらをhowとして捉えているからこそ 分断させずに組み合わせながらやれるところに面白さがあります。

採用活動でも伝えていきたい、会社が大切にしている理念や価値観について教えてください。

経営理念「Mission・Vision・Values」のうち、「Values(「挑戦と創造」を支える価値観)」の4つについては特に強く伝えたいですね。「変革を行動で」、「多様性を力に」、「個から成長を」、「真摯に誠実に」、当社はこの経営理念に共感してくれる仲間を探しています。中でも、プロとして常に自己研鑽し続けていく「個から成長を」と、自由闊達な環境で互いの力を掛け合わせ最高の成果を生む「多様性を力に」は個人的に大事にしているポイントです。個を強調すると個人プレーのように思われるかもしれませんが、三井物産はどこよりもチームで仕事をしている会社です。一人ひとりが異なる強みを持って、お互いを補完し合いながらビジネスをつくりあげていることが伝わるといいなと思います。各々がある時は主役、ある時は積極的に名脇役となり、自らの役割を果たすのが三井物産らしいチームかもしれません。

経営理念の中には「挑戦と創造」というフレーズも出てきますが、ご自身がこれまでに挑戦した中で印象的なエピソードは何ですか?

入社2年目の時、それまで10年目の方が担当されていた業務を自らやりたいと手を挙げて、任せてもらえたことですね。トウモロコシを産地のアメリカからお客様へ届ける配船業務で、船会社や各地の港湾の方々・需要家などステークホルダーが非常に多く、1日に数百回電話をするほど大変そうな業務ではありましたが、そばで見ていて同時に面白そうだなと感じていました。役割の重さに加え、問題が生じれば影響も甚大です。そうした重要業務を、当時は入社6〜10年目の社員が担当していました。もちろん直訴するだけでは意味がないので、任せてもらえるようにとにかく頑張りました。「嶋田だったらできる」と2年目の自分にチャンスをくれた上司にも感謝しています。

共感とともに、お互いを理解し合える採用プロセスを実施

三井物産の目指す採用の理想像を教えていただけますか?

「会社が人を“活用”するのではなく、一人ひとりが会社で“活躍”する」が当社のキーワードです。そのためにも大事にしているのが、カルチャーや経営理念に共感してもらえるか。様々な情報が溢れている中で、学生の皆さんも迷いやすく、判断がとても難しくなっているのではないかと思います。当社では自社の情報をしっかりと伝え感じてもらう仕組みをつくり、対話を重ねる相互理解を重視した採用プロセスとすることに力を入れています。

相互理解を重視した採用プロセスの特徴をあげると?

三井物産のビジネスやカルチャーを感じていただく場として、選考プロセスの中に「インターンシップ」を導入しています。学生皆さんの都合にあわせて参加してもらえるように様々な形式でのインターンシップを用意しています。一方で、私たちが学生の皆さんを知る機会として提出していただいているのが、ご自身の歴史を綴った「自分史」です。これまでの人生で頑張ってこられたことを余すことなく、多面的に伝えてもらいたいと思っています。

採用プロセスの中で、特に伝えたい点はありますでしょうか?

まず、選考対策よりもありのままで挑戦してほしいということはお伝えしたいです。また、学業や課外活動に専念して都合が合わないという方にもそれぞれのタイミングで応募してもらえるよう、「2クール制」を導入しています。27卒選考に関しては第1クールに応募した上で第2クールに再応募することも可能としました。当社エントリーを迷っている人も、準備が十分できていないと感じている人も第1クールから積極的にチャレンジしていただきたいですし、この選考プロセスの中で三井物産をより理解してもらえればと思います。故に、ES提出の段階では志望動機の記載は求めていません。

ほかにも力を入れて取り組んでいることがあれば聞かせてください。

最初の入り口であるセミナーの数は他社と比較するとかなり多い方だと思います。まずは「三井物産ってどんな会社なの?」というところを広く知ってもらえるよう、地域別、テーマ別、座談会形式と様々なかたちで実施しています。ビジネスとしてのやりがいはもちろんですが、我々が大事にしている経営理念や独自のカルチャーの中で活き活きと働く社員の姿を知ってほしいので、商社業界に興味がないという方にも気軽に参加していただけると嬉しいです。

学生に向けての約束、また期待することを教えてください。

何よりも「人」を大事にしている会社なので、ビジネスパーソンとしてしっかり成長できる環境だということは自信を持ってお約束できます。今の自分に特別なスキルがないのではなどと考えすぎずに、これまでの経験やそれぞれが力を注いで頑張ってこられている学生生活について、自分史や面接で表現していただき、挑戦してもらいたいです。

何が正しいかは人によって違う。
だからこそ、自分の物差しで判断してほしい

ご自身の学生生活についても聞かせてください。どんな就職活動をされてこられたのでしょうか。

学生時代はサークル活動に打ち込んでいました。就職活動は、「何をするかよりも誰と仕事をするか」を軸にしていたので、もともと商社業界志望だったわけではないんです。三井物産は、たまたま参加した合同説明会で「合いそうかも」と思った企業の一つ。実際に選考を受けて、面接というよりも自分を一人の人間として向き合って対話してくれたことで、自分が自分らしくいられる会社だと感じ、志望度が上がりました。

営業から人事に異動したのは、どんなきっかけからですか?

営業を10年間経験して思ったのは、経営資源である「ヒト・モノ・カネ」は並列ではなくて、やっぱり一番大事なのは「人」だということです。一人ひとりのポテンシャルを引き出し、120%の力で活躍できるようにする仕事がしたいという想いから、人事を希望しました。これからますますAI 時代になる中で、なおさら人にしかできないことがあるはずです。そういう意味でもこれからは「人」のプロになり、キャリアを重ねていきたいと思っています。

三井物産で活躍できる人の特徴をあげると、どんなイメージでしょうか。

三井物産の「しごと」は、仕える事でもなく、私(自分)に向けた事でもなく、「志事」だと思っています。「志」には社会に貢献する要素もありながら、自分自身の興味や関心も含まれている。働くことを私事にしたい人は合わないと思います。
入社時点で、具体的な「志」を持つ人は多くありません。私も含め、多くは“仕事”から始まります。「社会に貢献したい」という抽象的な思いが、入社後にドライバーズシートに座りながら働くなかで、のめり込みへと変わり、興味が具体化していきます。それが数年のうちに、いつの間にか「志事」へと変わっていきます。そうした仲間が多く、皆、志を目指して活き活きと働いています。

就職活動をする上で、自分の軸を決めるためのアドバイスがあればいただけますか?

これまでに自分が大事にしてきたことや、達成感を得た瞬間、成長できたと感じた時に何がキーだったのかを振り返って考えてみるといいですね。特に伝えたいことは、業界だけを見て企業を絞るのはもったいないかなと。私も含めて、私の周りでは意外と「商社は三井物産しか受けていない」という人が多いです。「何をするかよりも誰と仕事をするか」ということも考えてほしいです。どうしても他の人が気になってしまうものですが、ぜひ自分の物差しで判断してほしいです。何が正しいかは人によって違いますから、自分が正しいと思うものを信じてください。その方が、皆さんのキャリアや人生がより豊かになっていくはずです。

最後に、学生に向けてメッセージをお願いします。

入社することはゴールではなくスタートです。就職活動では、自分が働くことを通じて何をしたいのか、どういうビジネスパーソンになりたいのかを深く考える機会にしてほしいなと思います。やりたいことは具体的に決まっていなくてもいい。私も初めからやりたいことが明確だったわけではありませんでした。ビジネスパーソンとして成長したいと考えて取り組んでいると、できることが増え、チャンスが増えていく。ドライバーズシートに座って仕事をしていると、おのずと具体的に見えてくるものが必ずあります。だからこそ、ファーストキャリアは大事にしてください。