FUTURE PANELDISCUSSION

化学品分野

基礎化学品、肥料・無機原料などの川上・川中領域から、多様な市場ニーズを見据えた機能性素材、電子材料、スペシャリティケミカル、肥料製品・農薬、飼料添加物、香料などの川下領域での展開、およびタンクターミナル事業や炭素繊維、フードサイエンス領域での新規取り組みを含め、さまざまな産業に寄与する幅広い取引と投資を通じた事業を展開しています。

広大なフィールド、
多彩な事業で、
数々の挑戦が
繰り広げられている。

  • 金子彩奈AYANA KANEKOパフォーマンスマテリアルズ本部 先端材料事業部 第四営業室
    2008年入社/国際教養学部 卒
  • 栗山尚征HISAYUKI KURIYAMAニュートリション・アグリカルチャー本部 戦略企画室
    2005年入社/情報理工学研究科 計算工学専攻 修了

現在の仕事は?化学品分野と言っても、その事業は広い。

栗山
化学品分野と言っても、その事業は本当に幅広く、どこまでが化学品の事業領域なのか外から見ると分かりづらいかもしれないですね。
金子
そうですね。例えば、パフォーマンスマテリアルズ本部で現在私が担当しているのはスマートフォンや自動車の車載ディスプレイ用液晶モジュール組立受委託事業です。世界のスマートフォン、車載ディスプレイで共に3%のシェアを有し、年間の取扱金額は2,000億円にも及びます。
栗山
私が所属するのはニュートリション・アグリカルチャー本部戦略企画室です。食と農の領域を俯瞰し、農薬、肥料、種子から、飼料添加物、香料、栄養補助食品などの原料や製品に関わる多様なビジネスを展開する本部において、短期・長期の戦略策定と、その実行に向けた組織や社内インフラの整備を行っています。
金子
化学という共通項はありますが、ビジネスで見れば液晶ディスプレイと食や農業ですから、まったく違いますよね。
栗山
そうですね。それに私は戦略企画室で先ほど申し上げたような役割ですが、金子さんは営業の最前線。同じ化学品でも部署が違えば仕事の内容も違いますよね。
金子
はい。私のミッションは液晶ディスプレイ組立ビジネスを拡大、発展させること。2016年から取り組んでいた新規顧客開拓がようやく花開き、もうすぐ量産開始される予定です。
栗山
それは良かったね、おめでとう。2年くらいかかったと聞きました。
金子
はい。契約交渉も難航しましたが、それ以前に当ビジネスにおける「三井物産の存在意義」の理解を得るのに半年以上かかりました。
栗山
「三井物産の存在意義」はどのように先方に理解して貰えたの?
金子
契約に当たり組立試作は先行して行っていたのですが、迅速な物流手配や品質問題が発生した際に組立パートナーの中国企業との橋渡し的役割を担うなど、実績を地道に積み上げることで存在意義を理解してもらいました。いつの間にか、何かあった際には、組立メーカーではなく、三井物産に連絡が来るようになりました。栗山さんが所属するニュートリション・アグリカルチャー本部は、三井物産全体として非資源分野の強化を進める中で、中期経営計画において4つの成長分野の一つに位置づけられる本部です。会社からの期待も大きいのでは?
栗山
そうですね。既存事業の強化に加え、新規事業展開も求められます。当本部の特徴は、事業がグローバルであり、当社がマジョリティ株主として自ら経営を行っている関係会社を多く保有していること。本部員の皆が、主体的にやりがいを持って挑戦を続けています。

化学品分野の強みと特徴は?信用こそが、事業推進の大きな力に。

栗山
多様なビジネスを展開しており、それぞれの事業によって三井物産の立ち位置も異なるので、一概に何が強いと言うのは難しいですね。
金子
先端材料事業分野に特化してみれば、既存素材の売買をベースとした新素材の取り扱いに限らず加工設計、製造という幅広い機能を有していることです。モビリティ、家電、メディカル、通信インフラなど最終製品の領域が広く、顧客のニーズ、市場のトレンドに応じて柔軟に製品販売や機能提供を行っていける環境があります。そして、その根幹にあるのは信用だと思います。
栗山
同感します。事業を推進してきた歴史、先輩方によって培われた信頼関係、金融、物流、リスクマネジメントなどのノウハウ等によって形成された三井物産としての信用は本当に大きいと私も思います。
金子
栗山さんも、実感される事があったのですね。
栗山
そうですね。以前、ある米国企業のCEOにアポをとり、初対面だったのですが、面談を実現し、その後、1対1で食事をしながら議論をしたことがあります。その際、三井物産としての信用、業界における確かな評判があってこそ、初対面の時から、当社の一担当であっても企業の社長が真剣に向き合ってくれるのだと感じました。信用が事業推進の大きな力、だからこそ、これからも会社全体で信用を一つひとつ積み重ねていくことが大事だと思っています。

化学品分野における最先端の取り組みは?ここでは、多様な挑戦が
繰り広げられている。

金子
私のビジネスで言えば最先端のテーマとして、まず5Gが挙げられます。
栗山
5Gと言えば、2時間の映画が3秒でダウンロードできるなど超高速化される技術ですよね。
金子
はい。2020年より世界的に通信方式が5Gにシフトしていき、そこには大きなビジネスチャンスが広がっています。5Gに対応するIT機器ビジネスに向けて新規素材メーカーとの協業や出資した加工設計メーカーとの拡販に取り組んでいます。
栗山
自動車のあり方も今後、劇的に変化していくことが予想されますが、当社が果たしていく役割も大きそうですね。
金子
そうですね。自動運転化に伴い自動車は単なる移動手段ではなくなってくるはずです。また、未来的には所有するから目的に合わせてサービスを受けるツールとなり、もっともっとエンタテインメント化していくと思います。そこではより多くのセンサーやディスプレイが必要となり、新たなテクノロジーや発想が必要。そのような市場変化を捉え、先駆的な取り組みも進めています。栗山さんの本部はどのような新しい挑戦をしていますか?
栗山
今、本部として挑戦している新しい事業を2つ挙げると、個別化栄養と野菜種子事業です。個別化栄養では、2018年に米国・Thorne Research社にキリンホールディングスと共同出資を行いました。同社はエビデンスに基づく高付加価値のサプリメントを製造、販売していますが、それにとどまらず、近年では家庭用検査キット用いた検査サービスを通じて個人に適した栄養を提供する「個別化栄養」分野の新しいソリューション提供の仕組みづくりにも取り組んでおり、より健康な人々の生活実現を目指しています。
金子
面白いですね。
栗山
野菜種子事業については、当社は2017年からトマト・パプリカに強みを持つ野菜種子ベンチャーTop Seeds Internationalを買収して業界に参入し海外のプラットフォームを獲得、2018年には日本の種子会社である日本農林社、久留米原種育成会と共に「ジャパン・ベジタブルシード」を設立しています。日本の種子会社は、病害に強い等、優良な遺伝資源と高い技術力を保有している一方、国際人材が不足しており、海外市場開拓が難しかった背景があります。三井物産の海外ネットワークを活用する事で、事業成長、技術継承に繋げるべく、日本連合の母体としてこの会社を設立しており、他の日本の種子会社にも参加を呼びかけています。欧米バイオメジャーが存在感を強める種子市場において、技術力ある日本の野菜種子会社を世界の舞台へ登場させたい思いで、現場では日々奮闘しています。
金子
5G、新たなモビリティから個別化栄養、種子事業まで、様々な最先端の挑戦が進んでいるのが三井物産の化学品分野ですね。

化学品分野の可能性と未来は?時代が急激に変わる時代こそ、
より一層、商社の強みが発揮される。

金子
技術革新・トレンド変化が急速に進んでいる中で、決まった商品や技術を持っていない商社だからこそ、その強みを発揮できる機会が増えていくと最近強く感じるようになりました。
栗山
そうだと思います。食と農の切り口においても、人口増加と新興国の発展に伴い、マーケットは拡大していく筈です。新たな事業を創出し、伸び行く市場に対して価値を生み出していきたいと私も様々な構想を練っています。ただ、そのような挑戦が行えるのも、足元のビジネスがきちんとしてこそ。短期的な利益を確保しつつ、近視眼的になり過ぎることなく、長期的ビジョンを持って取り組んでいきたいと思います。そしてこれからはますます個人個人の力が重要になってくるはず。だからこそ、果敢にチャレンジする学生の皆さんと出会いたいですね。
金子
はい。三井物産には個の意見をしっかりと聞いてくれるカルチャーがあります。1年目の時から「君はどう思う?」「君ならどうしたい?」と問われ、個をしっかりと尊重してくれる環境があるので、ひるむことなく主体的に挑んでほしいです。
栗山
金子さんの言う通りのカルチャーが当社にあると私も思います。付け加えるならば、チャレンジを支援する研修も充実しています。私自身もフランスのビジネススクール、ブラジルの鉱山現場を3ヶ月視察するVale研修員、海外オフィスの将来の幹部候補を集めた合宿研修、米国ビジネススクールでのパートナー企業Mahindra Group主催の研修等、経験値の蓄積に合わせ、多くの当社ならではのGlobalな研修に参加しました。
一回しかない人生、世界を舞台に、少しでも世の中を良くするべく活躍したい学生の皆さまには、ぜひ三井物産を選択肢の一つとして検討して頂けたら嬉しいですね。