CAREER DEVELOPMENT

ビジネススクール研修員

関連会社で物流事業を担い、
経営改革を進めた田名網。
一転してビジネススクールへの
進学を決意。
MBAを取得し、
その知見を携えさらに逞しく歩み続ける。

田名網良泰

田名網良泰YOSHIYASU TANAAMI

ヘルスケア・サービス事業本部 ヘルスケア事業部
2002年入社/理工学部経営システム工学科卒

「ビジネススクール研修員」とは?

三井物産では、2年間のビジネススクール(MBA)研修員制度が設けられています。これは、毎年5~10名程度を欧米のトップビジネススクールに派遣する制度です。高度な経営知識の習得、人脈の構築、リーダーシップの深化を通じ、当社のグローバルグループ経営を担う人材の育成を目的としています。

2002

三井物産入社。配属された管理部門で会社に貢献できている実感がなかなか持てず、悔しさが込み上げる日々。成長するための修行期間だった。

2004

Turning Point 01

ファッション分野の
関係会社に出向。
新たな縫製工場の開拓など積極的な営業活動を展開。

Turning Point 01

入社3年目、田名網は関係会社に出向、初めて営業の現場に立った。それまでの2年間は関係会社の与信管理業務などを担当。財務諸表等から経営実態をつかむ面白さは感じるものの、常に持ち続けていた「現場」に立ちたいという思いを叶える異動だった。田名網はフットワークと人懐っこさを活かし多彩な業界人脈を築いていった。足繁く中国に飛んでは技術に優れた縫製工場や素材メーカーを発掘、取引先へ粘り強く提案して新しい商売に繋げていくことに熱中した。営業として自ら動き仕事をつくっていく面白さ、取引先の成長を一緒に実現していく醍醐味を実感。「人に会った数だけ仕事が増えていく。商社マンとして仕事をするとはこういうことかと、あらためてスイッチが入った」と振り返る。今に至る田名網の原点だ。

2008

コンシューマーサービス事業第一本部メディカル・ヘルスケア事業部事業推進室。事業部の立ち上げ期に立ち会い、仕事を通じて社会に貢献していく意義を認識することができた。

2010

Turning Point 02

出資先会社の経営を担う。
社員を巻き込みながら
会社を改革、企業価値の
向上を目指した。

Turning Point 02

田名網はその後部署を異動し、調剤薬局事業者の買収を企画・実行後、経営の一端を担う為、自ら望んで出向した。しかし、出向先の社員にしてみれば、彼は突然外からやってきた「部外者」であった。田名網は志願して店舗に入り、早朝から社員と共に掃除をするところからスタートした。現場に入ることで様々な課題、社員のジレンマ等が見えてきた。「未来型の調剤薬局を目指そう」と経営理念・行動指針を再確立、業務効率化、安全性向上、地域医療への貢献、人事制度改革等の新基軸を次々と打ち出した。当初は、「今までのやり方を変えるのは逆にリスクがある」といった反対意見もあったが、田名網は常に対話を心掛け、粘り強く業務改革を進めた。やがて、当初は受身だった社員にも会社をもっと良くしていきたいという意識が芽生え、会社の一体感が高まっていく、という手応えが感じられる様になった。
調剤薬局の経営に携わって半年後、田名網はビジネススクール受験を決意した。会社経営で直面する様々な課題をどう解決するのか、物事の整理の仕方、解決方法の「引き出し」を増やしたいと思ったからだ。社内選考を突破後、時間を捻出しながら受験勉強を続け合格。間もなく留学に行くと社員達へ明かすと、「田名網さんに出会って自分も目が覚めた。一緒に会社の変革を進めた2年間は充実していた。また一緒に仕事をしましょう。」と温かい激励で送り出してくれた。

2012

Turning Point 03

Business School研修員。
スペイン・IESE Business Schoolに留学し、MBAを取得。

Turning Point 03

田名網は留学先にスペインのIESE(イエセ)を選んだ。2年間で800本のケーススタディを消化するカリキュラムが特徴だ。出向先での経験を踏まえ、日々生じる問題に対していかに解決策を用意し判断の精度を上げられるのか、様々な経営課題に対し、中長期的な戦略や大局観をもって立ち向かい、どの様に組織を動かしていくのか、実践から学びたかった。「毎回の授業は取締役会だと思って出席してほしい。限られた情報でも常に何らかの結論を出し、周囲を導けるリーダーを目指してほしい。」という授業初日のメッセージが印象的だった。授業では、発言の質と量で成績の大部分が決まり、「主張する」ことの重要性を知った。約50ヶ国から集まった学生による多様な視点からの議論は常に刺激に満ちていた。各科目における学び以上に、様々な課題に対してグループ発表という形で答えを出していくチーム学習重視のプログラムに、田名網は多くを学んだ。国籍、文化、キャリアのみならず、留学の目的意識等も異なるメンバーをいかに一つにまとめていくのか。理屈だけでは人は動かない。バックグラウンドが異なる人の気持ちをどう動かし、一人ひとりの「スイッチ」をどこで入れていくのか、それがグローバル経営人材に求められる大きな課題だと知った。

2017

To the Futureヘルスケア・サービス事業本部
ヘルスケア事業部 医療事業第二室

10年を超える物流事業と
企業経営の経験、
そしてMBAの知見を活かし、さらに前進する。
様々な関係者を巻き込み、
新しい仕事を創れる人材へ
成長することが目標。

To the Future

ファッション分野の貿易・物流ビジネスや、企業買収、買収先の経営、MBA取得、鉄道輸送関連事業を経て、田名網は現在、東南アジアでのヘルスケア事業に携わっている。取締役会を通じ現地出資先の経営に関与する日々の中で、ビジネススクール時代の2年間の学びが役に立っていることを実感する。時には予想出来ない事象に直面することもあるが、まさに生の消費者向けビジネスに取組む醍醐味であり、現地経営陣と協力し前進していくことは大きなやり甲斐だ。成長著しいアジアのヘルスケア分野には様々なチャンスが転がっているが、その分グローバルプレーヤーによる競争も激しい。近い将来は、その中で自ら新規事業を立ち上げ、現場に入り事業をリードしたいと考えている。「IESEでは、自分がいかに均一的な世界で育っていたかということを痛感しました。留学での学びも踏まえ、バックグラウンドの異なる人々であってもしっかり巻き込める実力をもっと身に付けたいです。そして、近い将来、その先頭に立って大きな仕事をやってみたいですよね。」と田名網は言う。
人の「本気」を引き出し、組織として採用の結果を生み出す--そんなリーダーになることが目標だ。