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採用情報

キャリア採用向け 採用企画室長インタビュー

志ある仲間と
新たな未来をつくりたい

片岡 弘至

Koji KATAOKA

人事総務部 採用企画室 室長
2000年入社/法学部 卒

運輸部での教育配属後、紙パルプ産業部にて紙製品の物流商売を担当。2006年から2年間のロシア研修を経て、帰任後に豪州での植林事業に携わる。2009年にエネルギー第一本部原子燃料部へ異動。2013年から石油事業部にて新規事業開発を担当し、2016年よりシンガポールの石油トレーディング会社へ出向。2020年より三井物産のロシア現地法人の業務部長に就任し、激動する経営環境の中で現場を指揮。2023年4月より現職。

挑戦と創造を繰り返し、
想像を超えたキャリアを

どのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?

営業部門の仕事でいうと大きく二つの領域を経験しました。前半の10年では生活資材分野で主に紙パルプや植林事業に、後半の10年はエネルギー分野で原子燃料、石油・ガストレーディング事業に関わりました。直近3年間は現場の経営人材としてコーポレートの仕事に携わっております。研修を含めるとキャリアの約半分を海外に駐在してきたことになります。

若手の頃に担当した仕事で印象深いものはありますか?

中国向けの印刷用紙の輸出業務は営業部門に異動してから最初の仕事ということで印象に残っています。日本の高品質な紙を中国のお客様に販売するという商売で、毎月中国各地に出張しては顧客からの注文を取り付け、サプライヤーに発注するというある意味ストイックな仕事でした。サプライヤーと顧客の間で、どのように付加価値を提供するのか日々悩みながら取り組んでいました。当時、同じ部署にいた先輩達は本当に個性豊かで、営業スタイルも十人十色でした。ベースとなる知識やスキルというものはあるけれど、その上に築かれる営業スタイルは自分の個性に合う形を追い求めれば良いということを学びました。

そのような時に、最初の転機が訪れた?

ひと通りの営業経験を積んだ入社5年目のことです。より専門性を高め、いよいよ海外で腕試しをしてみたいと考え始めた私が注目したのはロシアでした。2000年代初頭のロシアは、資源価格の高騰を追い風に、新興国市場として注目を集めていました。「これからは中国よりロシアの市場が活性化するに違いない」と見立てた私は思い切って行動に移すことに。本部長に対して、「そろそろロシアに研修員を送るべきタイミングではないか」と自ら働きかけ、募集1名の枠を設けてもらい海外研修への切符を勝ち取ったのです。今思えば、大胆な行動だったと思いますが、これが大きな節目になったことは間違いありません。

その後、仕事の内容ががらっと変わっています。

2009年に、これまで慣れ親しんだ生活資材領域からエネルギー領域へ異動となりました。最初の業務ではロシアの原子燃料を日本の電力会社に販売するという仕事を担当しました。2013年からは石油事業部へ異動となりました。石油事業部は伝統的な石油トレーディングを生業とする部署ですが、私が担当したのは事業投資案件の開発でした。当時シェールガス革命に湧く米国で、石油精製設備を建設するプロジェクトに携わりました。石油メジャーの一社をパートナーに招聘し、共同でのFeasibility Study(事業性検証)を開始し、私は約20名からなるチームを率いるプロジェクトマネージャーを務めました。

同じ頃にHarvard Business Schoolでの研修に参加されていますね。

はい、社内公募でHarvard Business SchoolのProgram for Leadership Development(PLD)に応募し、参加する機会にも恵まれました。これは管理職に就く手前の若い人向けのリーダーシップ養成講座です。これまでの実務経験で培ったスキルを世界標準で見直し、ビジネスパーソンとしての自分の現在地と目指すべき次のステージを知りたかった。世界一流の教授陣の導きと、優秀で人格的にも優れた世界各国からの参加者との切磋琢磨を通じて、最新の経営知識と組織変革におけるリーダーシップの学びを得ることができました。

2016年に関係会社に出向して以来、プロジェクトマネージャーから経営人材へ大きくシフトされたように見受けられます。

石油事業部主管の関係会社Mitsui & Co. Energy Trading Singapore Pte. Ltd.への出向も、私のキャリアにおけるターニングポイントであったと思います。それまで本社で行っていた事業開発の仕事をトレーディング部隊がいるシンガポールに持って行くことになったのです。2018年からは同社の業務部長とバックオフィスを率いるトレードサポート部長を兼任しました。営業の一線から退くことに心の葛藤がなかったわけではありません。ただ、信頼する上司からの「君に向いていると思う」という言葉を信じ、マネジメントという立場から組織を捉えるようになり、組織をデザインする経営実務の醍醐味にのめり込んでいきました。経営メンバーとして現場で様々な試行錯誤を行う中で、人によって組織が変わるという組織変革のダイナミズムも体感することができました。

そして、再びロシアの地に戻られていますね。

シンガポールでの経験を更に大きな舞台で活かしたいと思うようになり、2020年8月にはモスクワ三井物産の業務部長を拝命し、CIS諸国5ヶ国10拠点の業務を管轄することになりました。現地法人社長の経営参謀として数々の制度改革を実施していきました。在任期間中は、新型コロナウイルス感染症の流行、ロシア・ウクライナを取り巻く国際情勢の変化など激動する経営環境の中で現場を指揮しました。ある意味、非常事態が常態化していたような、そんな濃密な2年間でした。このような非常事態では、限られた時間の中で最適な現実解を見つけ出す必要があります。正解がない中で、冷静に状況を見極め、信念に基づいて経営判断を行う場面に何度も遭遇しました。「経営とは全人格を持って臨むもの」ということを混沌とする国際情勢の中で身をもって経験しました。

まさに多彩な経験を経て採用企画室長となられたのですね。

おかげさまで、入社以来、トレーディング、事業投資、関係会社出向、現地法人経営など、様々な業務を経験しました。多様な地域でのビジネスを経験し、こんなエキサイティングなキャリアは自分一人の力では歩むことはできなかったと思います。三井物産には挑戦と創造の機会が数多くあり、自分の想像を遥かに超えるレベルで自己実現ができること、これが最大の魅力だと思います。三井物産には、「人が仕事をつくり、仕事が人を磨く」という言葉があります。挑戦と創造を実践してプロフェッショナリズムを磨き、色々な人との出会いを通じて知識やスキルを超えた「人間力」を育める場所、それが三井物産という会社なのだと思います。

多様な個が自分らしく輝ける場所

こうして自身のキャリアを振り返ってもらいましたが、改めて三井物産で働くことの魅力とは何だと考えますか?

社外のお客様から、「三井物産には個性豊かな人が多い」というお言葉をいただくことがあります。この背景には、当社には一人ひとりが自然体で個性を発揮できる環境があるのだと思います。組織としての付加価値を最大化するためには、一人ひとりが活き活きと働くことが大切です。個人の価値観やキャリア観が多様化する中で、「仕事を通じて自分らしく輝く」ことは何よりも大切なことなのではないでしょうか。三井物産には、多様な個が集まって、プロフェッショナルとしてお互いを尊重しながら、自分らしく輝ける舞台があります。

採用とは人を“採る”のではなく
共に働く仲間を探すこと

採用企画室長としての想いを教えてください。

実は、私は採用という言葉があまり好きではありません(笑)。人を”採って用いる”というイメージが当社らしくないからです。当社の英語名“MITSUI & CO.”は、MITSUI(会社)とCOMPANY(その仲間たち)が”&“で並列に結ばれています。ここには、会社と社員は対等であり、社員が未来を創るという意味が込められています。社員が会社に従属するのではなく、社員一人ひとりが自律したビジネスパーソンとして、世により良い価値を提供していく。これが三井物産とその仲間の関係性です。ですから、人を採用するのではなく、一緒に働く仲間を探すものだと考えています。
私は三井物産で20数年働き、(自分で言うのも変ですが)これまで数々の修羅場というものを経験してきました。振り返ると、常に周りに尊敬できる仲間がいたということを思い知らされます。「こんな上司になりたい」、「この人と一緒に働きたい」等、自然とそう思える人達に囲まれていました。仕事面でもプロフェッショナル、人としても尊敬できる人達です。三井物産とは志あるプロフェッショナルが集う場であり、尊敬し合える仲間と切磋琢磨しながら人として、ビジネスパーソンとして成長できる場なのだと思います。このような舞台で一緒に働く新しい仲間を探したい。そして志ある仲間と共に新たな未来をつくりたい。これが私の想いです。

最後に、この記事を読むビジネスパーソンの方々へメッセージをお願いします。

当社に興味をお持ちいただき誠にありがとうございます。
三井物産は「世界中の未来をつくる」というミッションの下、高い志とフェアネスをもって「多様性を力に」「変革を行動で」を体現すべく日々組織と事業に向き合っています。創業以来、自由闊達な組織文化を誇り、その言葉通り、当社には自由闊達で多様性に富んだ人材があふれています。また、世界規模で複雑化する社会課題を解決するためには、多様なバックグラウンドやスキルを持つ仲間との協業が必要であり、当社は積極的にキャリア採用に取り組んできた実績があります。これまで培ってこられた経験とスキルを活かして、三井物産というプラットフォームで何かを成し遂げたい方々に、是非ともご応募いただきたいと思います。社員一同、皆さんにお会いできることを心待ちにしております。