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「攻めの法務」で事業に深くかかわる

事業の現場に深く関わる「攻めの法務」。
この醍醐味は、三井物産でなければ味わえない。

佐藤 香織

Kaoru SATO

[インタビュー時所属] 法務部 アジア・大洋州法務室兼総合開発室
[現所属] 監査役室
2010年キャリア入社三井物産

[前職] 国内大手法律事務所 弁護士資格保有 → 三井物産

新たな世界を経験したいと、
飛び込みで三井物産の法務部へ。

こちらに転職するまでは10年ほど法律事務所に在籍し、金融機関のM&A案件などに多数関わりました。M&Aの契約交渉など法律事務所での仕事もやり甲斐はあったのですが、産休・育休からの復職にあたって、それまでと異なる新しい世界を経験したいと考えていたところ、たまたま大学時代の友人の弁護士が三井物産に出向していて、話を聞くうちに「私も経験してみたい」と興味を持ち、8か月の子供を連れて三井物産の法務部に飛び込みでうかがったのです。そこで私の意向を受けいれていただき、所属していた法律事務所と出向契約を締結。そして実際に業務に携わるうちに、三井物産でのキャリアに大いに惹かれるようになったのです。法律事務所での業務は、あくまでカウンセルの立場から、顧客から求められる法律面のアドバイスを提供するもの。しかし、ここなら当事者として案件に関わり、法律面だけでなくビジネス上の意義があるか、三井物産としてやるべきかという本質から意見できる。そこに私はとてもやりがいを感じたのです。

子会社の統合案件の交渉の場で、
自ら先方トップに訴えた。

また、法律事務所時代はプロジェクトが終了すると、そこで築いた「人のつながり」が切れてしまうのも残念でした。インハウスなら、社内のいろんな方々と接し、その関係をずっと保ったまま支援し続けることができる。また「人の三井」と謳われるだけあって、周囲は人間としても魅力的な方ばかりで、私もぜひここに身を置きたいと、出向契約終了時に三井物産への転職を決意したのです。正式に法務部の一員となってからは、過去に培ってきた知見を活かし、三井物産のグループ会社のM&A案件などを担当。そこで強く感じたのは、三井物産の法務は事業の現場に積極的に関わっていくということ。以前に手がけた、当社子会社と業界他社との統合案件では、先方は社外弁護士を前面に立て、契約文言上でのリスクの押し付け合いに拘っていたずらに時間が浪費されていました。このままでは埒が明かないと担当営業部と相談の上、私が自ら「あるべき姿」を訴える資料を作って先方の交渉ヘッドにプレゼン。それが刺さって交渉は加速、予定通りにサイニングに至りました。クロージング後の懇親会の場で、そのヘッドの方から「あんな交渉は初めてだった。本当にいい経験だった。子どもに『この株式は棺桶に入れてくれ』と言ったほどだよ」とおっしゃっていただいて、その時は胸が熱くなりましたね。

新事業を創る。国の発展に寄与する。
そこまで実感できる法務。

三井物産の法務部が掲げているモットーは「攻めの法務」。M&Aや新事業開発などについても、主管の営業部門と密に連携し、まさにチームの一員となって主体的に臨んでいきます。法律的な判断を下すだけにとどまらず、大局的な観点からソリューションを導いていくことが求められていきます。そして三井物産が取り組むのは、まだ世の中で誰も手がけていない新たなスキームのビジネスであることも多い。時には法律の解釈について、政府側と折衝する機会もあります。そして新たなビジネスを生み出すことで、社会がより豊かになっていく。また、新興国などで新たなビジネスの立ち上げに関わっていくことは、その国の経済発展に大きく寄与することにもつながる。そうした意義のあるチャレンジに深く関わっていけることが、三井物産の法務の醍醐味だと思います。現在私は、アジア・大洋州法務室のチームリーダーを務め、チームメンバーを率いる立場ですが、三井物産の法務は事業軸ではなく、地域軸で案件を担う体制なので、全社の事業に関与できることも面白い。「母として」よりも「娘二人の人生の先輩として」仕事と家庭の両立を図りつつ、これから三井物産で自分のキャリアをどう広げていけるのか、とても楽しみです。

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