RECRUITING CENTER

人材開発室長メッセージ

  • 真の挑戦者を、
    一人でも多く発掘したい。

  • 古川智章
    TOMOAKI FURUKA WA
    人事総務部 人材開発室 室長
    1991年入社/法学部 卒

世界に初めて踏み出して、
自分の力の足りなさを痛感した。

三井物産に入社して、最初の
転機となった経験を覚えていますか?
私は学生時代、いつか会社を経営してみたい、世界で仕事をしてみたいと考え、自分にとってそのチャンスが一番多く、また会う社員一人一人が輝いて見えて三井物産に入社しました。
その意味で大きな転機となったのは、入社5年目、フランスでの国際会議の出席ですね。当時、私が担当していたスポーツ用品メーカーが開催する国際会議が催されました。会議のテーブルについてみると、国際の場ではあくまで欧米が主役で日本は輸入量は多いのに会議での存在は小さい。世界における日本の立ち位置を肌で感じるとともに、自分の力の足りなさを痛感しましたね。
その後、次第に事業の立ち上げや
経営に関わるようになっていきますね。
2000年には、BtoBのEコマースを展開する合弁会社の立ち上げを企画し、当社から代表取締役として出向して2年間経営に携わりました。次は2004年に代表取締役社長として携帯電話向けコンテンツ会社に出向しました。
ベトナムにも駐在しています。
2008年から4年間ですね。ある大手家電メーカーの販売会社の立ち上げに責任者としてベトナムに赴任しました。家電の販売などそれまで全く経験がなかったのですが、日本の製品で世界で勝負したいと思い挑戦してみました。私はそれまでインターネット系の事業経営をしてきましたが、家電の販売の経営経験などありません。少し無茶な挑戦でした(笑)。現地に行ってみると、日本で聞いていたのと大違い。たちまち在庫の山が出来て、胃の痛い毎日が続き、とんでもない苦労をしましたね。
逃げたくもなりましたが、ベトナム人社員の生活もかかっており、「絶対に成功させてやる」と心に誓いました。また家内と3人の子供が一緒に駐在してくれたことが非常に心の支えになりました。
でも、今になって思うと、相当な修羅場体験だったなと。

ビジネスの現場で大切なことは、
どんなことがあってもやり抜く意志。

事業の経営に携わり、
どんな想いでしたか?
最初に経営に携わったEコマースの会社で事業が行き詰まったとき、突破口を開いたのは一緒に出向していた一人の若手社員のやりきる力でした。ビジネスプランだ、戦略は何だと机上で考えることは簡単です。しかし、大切なのは想定と現実が違ってもやり抜く強い意志です。彼は言葉通り「寝食を忘れ」事業が軌道に乗るように尽力してくれました。
ベトナムでは、パートナーであった会社とは相当に厳しい議論を繰り返しました。私は事業の最終責任者でしたし、ベトナム人社員の生活もかかっている。会社が良い方向に向けて正しいと思うことは一切妥協せず、徹底的に主張して議論しました。また、事業の成功には事業と人材のローカル化が鍵を握ると考え、ベトナム人本部長をヘッドハンティングしました。彼のベトナムでの人脈と経験が流れを変え、現在ではアジアでも最大級の売上を誇る販売会社に成長しています。
経営者として決断を迫られることも
あったのではないですか?
携帯電話向けコンテンツ会社では、会社の将来をめぐって葛藤もありました。企業の経営を担う社長、株主である三井物産からの出向者という二つの立場の間で考えが揺れました。
胃が痛くなるような思い出ばかりですが、このような経験を経て、「事業のためによい選択とは何か?」を考え、判断できる習慣がつきました。部下の意見についても「本当に事業の将来のことを思って話しているか?」「上司をおもんぱかった発言ではないか?」を見極める力が付き、そういう視点で向き合うようになりました。小さな事業会社ではそういう純粋な経営判断の繰り返しが重要で、さもなければ簡単に経営危機に陥ってしまいますから。

泥臭くても、荒削りでも、
やり遂げる情熱を抱く真の挑戦者を。
心の登山家。

これまでのキャリアを振り返ってみて、
何が成長のパワーになったと感じていますか?
私は、これまでのキャリアのうち、そのほぼ半分を、出向や海外など本社の「外」で過ごしてきました。今思うのは、そんなさまざまな実践の場を通じて成長させてもらったということです。もしも次の打ち手を誤れば、事業がつぶれてしまうかもしれない。そんな緊迫感のある修羅場に自ら立つ。その経験が何よりも人を成長させ、人としての魅力を磨くのだと私は思っています。2015年に、米国のWharton Business Schoolに短期留学させてもらいましたが、正直「実体験」のほうが「座学」よりも圧倒的に学ぶことは多かった。
結局のところ、ビジネスは「人と人」なんですよね。「アイツと仕事をしてみたい」「古川がそう言うなら」と、パッションが人を、仕事を動かしていく。熱い想いをもって「この事業をやりたい」とぶつかってくれば、上司は真剣に耳を傾けてくれます。「そんなことよりも、自分に与えられた仕事だけやってくれ」という上司は、三井物産には一人としていません。ただし、与えられた仕事でしっかりと結果を出し、周囲・上司から信頼を得ることが極めて重要です。そのようなことができない人に仕事を任せる人などいませんよね。だから、新入社員に皆さんには、まずは夢と野望と大志は横に置き、与えられた仕事で結果を出して「信頼の貯金」を積み上げてくださいと言っています。
これからの三井物産には
どのような人材が必要なのでしょうか?

今も話したように、人間的な魅力がある人。好奇心を持って自ら考えて行動する人。泥臭くても、荒削りでも、やり遂げてみたいという強い想いを抱いている人ですね。
三井物産は「挑戦と創造」という言葉をDNAとして掲げています。「商社の仕事も面白そうだ」くらいに漠然と考えている人は、逆に私たちの会社には合わないと思います。厳しい言葉かもしれませんが、「三井物産には自分は向いていないかもしれない」と考えてみてもらうことも大切だと思っています。私たちが求めているのは、「真の挑戦者」であり「強い個」なのですから。

また、商社の仕事は「登山家」の仕事に近いのではないかと感じてます。
人間は敢えて登山なんかしなくて平穏な日々を過ごしても生きていけますよね。ただ、自分が登る山を見つけて挑戦したくなる人はいます。山を登りだしたら、風吹に遭うは、クレパスがあって前に進めなくて一旦キャンプに戻ったりと、辛いことの連続です。でも登頂した時の達成感は何物にも代えがたい。今までの人生の中で何かに果敢に挑戦しなかった人が三井物産に入っても何をやったら良いか悩んでしまうかも知れません。従い、当社を志望する方にはいつも、「本当に当社で良いの?」と聞いています。

ただ、私は極度の高所恐怖症にて山など登れないのですが。。(笑)
あくまで心の登山家かどうかということです。

人材開発室長として
何が重要なミッションと考えていますか?
ひと言で言うならば、「人の三井」といわれる三井物産の礎をさらに強くしていくこと。私たち三井物産にとって、「人」こそが唯一のアセットです。人が集い、時代を見据え、常に新たなビジネスに挑むことで三井物産は成長してきました。想いはこれからも変わりありません。その担い手となる「真の挑戦者」を、一人でも多く発掘することが私の仕事だと思っています。
PROFILE

入社後、機械経理部でプラントプロジェクトの経理を3年にわたり担当。その後、健康産業部に異動しスポーツ用品の輸入、内販を担当。1996年に研修員としてフランス駐在。1998年、業務部に異動し、このころから事業の立ち上げ・事業経営に携わるようになる。ベトナム駐在を経て、2012年、情報産業本部でインターネット・ECの投資事業室長を務める。2015年、Wharton Business School AMP。2016年から現職。