MID-CAREER MONOLOGUE

  • 馬場 航
  • WATARU BABA
  • アジア・大洋州三井物産(株) 化学品商品本部 化学品事業開発室
    2013年キャリア入社
[前職] 外資系コンサルティングファーム
三井物産

産業や社会の変化をもたらす
事業開発を通し、社会に貢献。

私は学生時代に建築学を専攻し、都市計画・建築設計を通して社会に貢献したいという志を抱いていました。しかし約1年間、欧州企業・NGOでインターンシップを経験してリアルなビジネスに触れ、社会を変えていくためには建築の域を超えて、事業そのものを創り出し推進していく力が必要だと痛感。その力を鍛えたいと新卒で外資系のコンサルティングファームに入社しました。そちらでは主に金融機関に向けての経営戦略立案などをリードしました。コンサルティングの仕事自体は刺激的で面白かったのですが、我々の提案に対して意思決定し行動に移すのはクライアントであり、コンサルティング業というのは実業に根差していないことも感じていました。そんな折、三井物産が中途採用をしていることを知り、たいへん興味を持ったのです。三井物産は、本来私が志していた社会への貢献を、実業を通して果たせる場であり、そこにコンサルタントで養ったスキルを活かして参画すれば、きっと自分の新たな成長にもつながると当社への転職を決意。そして、三井物産でキャリアを積むからには、産業や社会の変化を促すような事業開発に携わりたいと希望し、化学品セグメントでの事業投資の支援を担うことになりました。

入社半年で、海外投資案件の
プロジェクトリーダーを任される。

入社後まず担当することになったのは、米国と欧州における化学品のタンクターミナル事業の投資プロジェクト。タンクターミナルは化学産業の物流のインフラとなる重要な施設であり、長期安定収益が得られる事業として三井物産がかねてから注力している領域です。私はそのなかで欧州アントワープでのターミナル事業に深く関わり、「投資継続」か「撤退」の是非を検討。半年後には早くもこの案件のリーダーを任され、たびたび現地に赴いては投資先との折衝を重ねました。先方との打ち合わせでは意見が対立することもありましたが、ホワイトボードを駆使して論理的に問題点を抽出し、議論の内容を「見える化」してドライブしていく。そうした場面では前職で培ったスキルが大いに活きましたし、コンサルタント出身の私の強みが発揮できていると感じています。当初は意思疎通や目指すべき方向を一枚岩にすることが難しかった投資先と徐々に相互理解を図り、最終的に、中長期的な開発計画を描き切り「投資継続」の経営判断に至ることができた。投資先から「あなたと一緒に仕事ができてよかった。ありがとう。」という言葉をいただいた時は感慨深かったですね。また、こうしたやりとりを通じて私が出したアウトプットが実際に意思決定に繋がった瞬間は、やはり商社の事業投資ならではの大きなダイナミズムだと思います。

事業側に身を置き、
自ら意思決定する立場に就きたい。

現在は化学品事業部全体をスコープし、10年先20年先を見据えた事業投資の検討に携わっています。常時5~6の案件を抱えて、投資先の事業性調査などを推進。三井物産が手がける事業投資は、何よりもその意義を重んじています。ただ儲かればいいというのではなく、この事業が未来の社会に新たな価値をもたらすからこそ、我々が投資する意義があると判断する。そうした思想がやはり投資銀行やVCと異なる点だと思います。しかし、いまはまだ投資案件をサポートする立場であり、自分が事業投資のアカウントを持っているわけではありません。私としては「ぜひ投資の意思決定をする事業側に身を置きたい」と希望しており、近々、その機会を与えてもらえる予定です。将来的には、投資先企業の経営にも関わっていきたい。できれば自分が投資の意思決定に携わった関係会社に出向し、そこで事業価値を高めていくようなマネジメントに力をふるいたい。三井物産は、常に変革と挑戦を求めている会社で、事業を創り個人が成長できる機会が豊富にある会社です。「実業を通して社会に貢献する」という思いを、ここで存分にかなえていきたいと思っています。