FUTURE PANELDISCUSSION

生活産業分野

食料・食品、リテール・サービス、ヘルスケア、アウトソーシング、ファッション・繊維などの事業分野において、消費構造やライフスタイルの変化に対応し、さまざまな暮らしのニーズに応えることで付加価値のある商品・サービスの提供、事業開発、投資などを行っています。

産業や社会の変革を主導し、
実現していく。
より豊かで幸せな未来のために。

  • 奥茂雅啓MASAHIRO OKUMO食料本部 戦略企画室
    2009年入社/農学部 卒
  • 伊藤寿通TOSHIMICHI ITOヘルスケア・サービス事業本部 戦略企画室
    2014年入社/経済学部 卒(キャリア採用)

現在の仕事は?政府との交渉など、
様々な経験を積んできた。

奥茂
生活産業分野は食料本部、流通事業本部、ヘルスケア・サービス事業本部の3本部体制となっています。その中で私は食料本部の戦略企画室に所属しています。食料本部のミッションは、食に関するすべての商品軸を担う営業本部として食料の生産、集荷、製造、加工でのグローバルなビジネス基盤を構築し、世界に安全・安心な食料を安定供給する事業に取り組むことです。当ミッションを実現するため、本部戦略の立案、経営リソース配分の提案、各案件の良質化支援に取り組んでいます。
伊藤
私も同じ戦略企画室ですが、ヘルスケア・サービス事業本部所属です。当本部は病院事業をはじめとするヘルスケア領域、医薬製造受託、販売事業をはじめとするファーマ領域、給食などのアウトソーシングや人材事業をはじめとするサービス領域を展開しており、新規投資や出資先の経営改善、価値向上策の実行へ主に取り組んでいます。
奥茂
今までに忘れられない仕事経験はありますか?
伊藤
ヘルスケアIT・Data事業領域に関する戦略構築・組織再編のプロジェクトを主導したことです。現在、これらを基に出資先のオペレーションの効率化や新規事業開発を更に加速化させています。
奥茂
私は海外での経験です。ブラジルの穀物会社に出向中、内陸の広大な農地を現地スタッフと何千キロも走り回ったことがあります。厳しい仕事を共に乗り越えてきた現地スタッフに、「お前と仕事ができてよかった、いつでもまた帰って来い」と言われたことは未だに心に刻まれています。
伊藤
もう一つ私が忘れられないのは、アジアで診断事業を開発する際に現地厚労省と交渉を行ったこと。厳しい交渉でしたが、当社参画を通じた、その国の医療水準向上に向けた国レベルの価値向上策を訴求し、理解を得ることができました。
奥茂
お互いいろんな経験をしている。一つひとつ経験を積み重ねていくことはすごく大事だし、それによって人間的にも大きくなれます。一人の人間として相対し、現場で学べる、成長できる、それがやはり商社で働く大きな魅力だと思います。
伊藤
そうですね。キャリア入社後4年が経ちましたが、私自身、本当に様々な経験をしてきたと、振り返って感じます。

生活産業本部の強みと特徴は?新たな事業を構想し、
現実化できる力がある。

奥茂
食とヘルスケアでは異なる強みがあると思うので、それぞれ挙げてみませんか。
伊藤
そうですね。ヘルスケア分野では各国における許認可などの問題がありますが、当社が持つ政府や海外現地パートナーとのリレーションを通じて地理的拡大を支援していることがまず挙げられると思います。加えてこれまでの事業で培ってきた当社が有するオペレーション改善、収益力向上ノウハウや販売・マーケティング力などが大きく寄与しています。市場からも三井物産なら期待できる、そう感じてもらえることが大きいですね。また、具体的な事業としては、アジアにおける病院事業や米国における人材事業が市場でも存在感のあるプレイヤーになっていると感じます。
奥茂
食に関しては、主要穀物であるコーン、大豆、菜種や嗜好品のコーヒー、お茶、さらにパーム油、粗糖といった各種商品の日本向け輸入取扱量で商系No.1を誇っています。また、北南米、アジア、豪州、アフリカ、欧州などグローバルに事業と海外店を展開しており、世界中に取引基盤、顧客基盤を有しています。ブラジルでは農業生産事業を行ったり、日本ではサーモンの陸上養殖に挑戦したり、新しいビジネスにチャレンジしていることも強みと言えると思います。
伊藤
機能やノウハウ面など、様々な強みがありますが、分野問わず共通するのは現場で得た課題、ニーズを踏まえ、産業を俯瞰的、立体的に見て、新たな事業を構想し、実際にその事業を開発する力こそ、が何よりの強みかもしれません。これは当社のDNAでもあります。
奥茂
変化していくこと、新しい地平を切り拓いていくことが商社の生命線だからこそ、それは大切だと思います。

生活産業分野における最先端の取り組みは?消費者起点で変化を生み出していく。

奥茂
食に限らないことかもしれませんけど、様々な分野における需給環境の変化のスピードが速くなってきているのが現在だと思います。
伊藤
その中で、これから重要なことは何だと考えていますか?
奥茂
消費側、生産側での技術革新が進むとともに、各地域の所得ステージに合わせて食が高度化。特に先進国における環境意識や健康意識の高まりなど、消費動向をタイムリーにとらえた商品開発が進んでいます。要するにバリューチェーンが多様化し、上流から下流までの「距離」が縮まっていきます。そのような流れを踏まえ、農産品や畜産、食品製造、物流現場においてDigital Transformation(DT)やAI技術を駆使してバリューチェーン全体の進化を三井物産が自ら主導し、生み出していくことが重要だと考えています。そのために、様々な挑戦を行っています。ヘルスケア分野の先端的な取り組みはどのようなものですか?
伊藤
先端的な取り組みの前に、アジアに於いて医療サービスの需給gapの拡大が深刻な問題になりつつあります。まずは、それを埋めるため、インドや中国等への病院事業の地理的拡大や、現地事情に合わせた様々な医療サービスラインアップ拡大を進めています。
奥茂
確かにそうですね。その上で、ヘルスケアにおいてもこれから変化がおきていくはず。どの業界でも同じですが、消費者ニーズが多様化していくことに合わせて変わっていきませんか?
伊藤
そうですね。アジアでは病院を中心としたヘルスケア・エコシステムは当面続いていくと思いますが、消費者ニーズという意味では患者さんの疾病構造は大きく変化していますし、他方、米国を見てみると、その患者さんや保険会社等を中心としたモデルに移管しつつあります。変化はチャンスであり、大きな可能性があると感じます。また、依然として医療業界はデジタル化が遅れている産業の一つであり、目下テクノロジーを活用した取組みを進めています。AIやBig Data、バイオなどの技術を駆使し、病院が保有するデータを活用することで、オペレーションの効率化のみならず、患者さん一人一人に合わせた、遠隔医療や診断支援、個別化医療、予防・先制医療、そして、新薬開発等の事業開発に挑んでいます。

生活産業分野の可能性と未来は?想い、それが、未知に挑む原動力になる。

伊藤
先ほども話しましたが、新興国における医療サービスの質やアクセスの改善に加え、データの活用、そして病院中心のモデルから患者・保険者中心のモデルへの変革には新たな事業の可能性が大きく存在すると思います。これは個人的な意見ですが、その先に日本の医療を見据えていきたいと考えています。世界において新たな挑戦を行い、患者さんのために医療システムに新たな価値を生み出すことに誇りを持って、貢献していくことが私自身の想いです。
奥茂
私も食に関しては想いを持っています。安全安心な食の安定供給はもちろん、食には世界各地域において健康で幸福な生活を創造していける可能性があります。そのためには、生産流通現場の進化は欠かせません。バリューチェーン上の幅広い領域で事業を展開している三井物産だからこそ、先入観にとらわれず、挑戦できると考えています。
伊藤
想いは大事ですよね。「志定まれば気さかんなり」という言葉がありますが、人は目標とやる気次第で変わります。皆さんも情熱を注げることを見つけ、それを仕事にし、目一杯進んでほしいと思います。
奥茂
そうだね。何よりも自分の思いに沿った道に進んでほしいと私も強く願っています。私たちのビジネスには決して明確な答えがあるわけではありません。それでも挑戦し、やり抜いていく、その原動力は想いです。
伊藤
まさにその通りです。答えのない世界で、好奇心、向上心を持って、前向きに私たちとともに歩んでいきませんか。皆さんの想いを待っています。